光の先には
近日の冷え込みの影響で、館内の至るところにつららや蹲に氷が張り そこに朝日が差し込むとダイヤモンドの様に光り輝いております。よく水晶玉占いで未来が見ることが出来ると聞きますが、ひと時の輝き この自然の交差した先には何が見えるのでしょうか。
刻一刻一刻と時が流れると共に、旅館も新から旧へと変化していきます。庭や柱のように味わいの出るもの、逆に畳や障子など消耗し絶えず新しくしていくものがあります。「匠の宿佳松」が平成元年に開業して四半世紀になります。ひとつの箱、旅館とは人の力なくしては一つのオブジェみたいなものです。もしかしたら25年間皆さまに愛された当館、そして今後の精進の結果が光の中にあるのではないでしょうか。日本の伝統を守りつつ箱根に歴史を刻む旅館「匠の宿佳松」、今後もどうぞご愛顧をお願い申し上げます。