味わい深い人生

以前ご紹介した匠の宿 佳松の紫陽花は、ご覧のように美しい季節の彩りに向けて、少しづつ変化し始めました。

さて、皆さんは、紫陽花の花びらと思われる部分が萼だってご存じでしたか。かく言う私、30才の頃まで知りませんでした。どうやら、紫陽花は何らかの理由で雄蕊と雌蕊が退化して、中心部分に隠れています。そして、この季節に美しい花のように見える萼を開かせるので、花は花でも装飾花なんだそうです。

新たな知識を習得すると、今までの自分がいかに勉強不足だったか認識するとともに、いやいや、まだまだ知らないことが盛りだくさんあるんだと思えて、大切なひと時を味わい深くするもしないのも自分の考え方次第だと思う瞬間があります。常日頃、そう思って行動していないから、今程度の自分がいるのも可笑しく思えるのであります。G.H.